2019年9月16日月曜日

これから弁護士を目指す人へ

昨今、弁護士が食えないとか仕事がないとか
たくさんのネガキャンがなされています。

しかしながら、
ほとんどの弁護士は普通に仕事があります。

ごく一部において、就職先がなくて食えない人がいるというだけです。

ただ、そういう人は、相当癖のあるタイプの人間ですから、
弁護士業界にかかわらず、普通の就職活動でもかなり苦労をして就職先がないなどとなる可能性を感じます。

さて、そんなわけで仕事がないという心配はそこまでする必要がないと思いますが、
収入はどうなのか?

これは確実に下がっていると言えます。
また、昔のように弁護士になれたらみんなそのうち年収2000万円を超える状態というのはもう終わっています。

弁護士の中においても競争が生じているんですよね。

学歴や成績がいい人は、
5大や有名中堅企業法務に就職できて、そこでは初年度から1000万円以上稼ぎます。

その上で、毎年しっかり昇給しますから、10年もすれば2000万円は約束されているような場合が多いです。
しかしながら、その業務量や精神的ストレスは非常に大きいものとなっています。

また、近年5大の採用は確実に増えていて、一つの事務所につき同期が40人程度という場合が多いです。
しかし、みんな仲良く40人ずっと事務所にいられるわけがないですよね?

競争です。
事務所に入ってからも成果で競争しなければならなく、正直この人たちは気の休めることを知らない凄い人たちです。

私もそんなバイタリティーが欲しかった。。。



他方で、それ以外の事務所では、
ある程度有名な企業法務系は初年度700万円前後が多いです。
そう聞くと、結構いいように感じますが、
正直、労働時間とかは5大と大差ないです。
また、なかなか昇給の幅が小さく、しばらく1000万円以内で飼われるというのが実態の場合も多いです。

しかし、仕事の中身に裁量があって、単なるコマとしてでなく、一人の弁護士として仕事ができているという実感が持てるかと思います。
成長環境としては非常に良いと思います。

それと、10年後、15年後の収入はどうなの?っていうのは意外とみなさん気にしませんが、
この業界は、徐々に上がっていくというよりは若い段階で天井に到達してしまって、それ以降はその天井付近の収入をフラフラするということが多いです。
会社みたいにずっと上がり続けるとかではないので、途中でモチベーションが下がるかもしれませんが、
若い段階からかなりの収入を得ることのできる魅力ある仕事だと思っています。

そんな感じで、

わかりますかね?

この業界は長時間労働、激務が常態となっていて、それが当然の前提であるかのような風土があるので、
それは覚悟した方がいいです。

私は、弁護士はちょろっと働いて大金稼いでるイメージだったのですが、それは誤りでした。

めちゃくちゃ働いてこそたくさんもらえている、それが弁護士業界だったのです。


以上より、今から弁護士を目指す人は、

・競争原理が既に働いており、なれば万歳の世界ではなくなっている
・長時間労働は覚悟すべき

これらのこともしっかり考慮に入れたうえで、弁護士を目指すかどうか考えたほうがいいです。

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