近年様々な分野で効率化や低額化が図られているわけであり、さらにでご紹介した通り、弁護士にしかできない仕事というものが減っていくのではないかと予想される。
しかしながら、刑事弁護は今後もその業態を変えずに安定して仕事があるかと思われる。
AIにより代替できない分野というものは、この業界に限らず、「人にしかできない」仕事である。
では、人にしかできないものは何なのか?
感情的な作用が大きく働く分野であろう。
仮に、刑事弁護において、接見ロボット君なるものなどができて、初期の対応を弁護士よりも優秀なロボットが行えるようになったらどうだろうか。
おそらくそれでも被疑者被告人は人である弁護士に頼むであろう。
(ただしかし、そんなものができてもこの業界がこれを使うことなどは許してくれるはずがない。)
つまり、いくらAIが発達したとしても、刑事弁護における被疑者被告人への対応というものは今後も旧態依然のまま突き進むことが予想される。
すなわち、刑事弁護は時代の波にのまれず、旧態依然のまま継続できる分野であると考えられる。
依頼者の獲得の仕方が変わっていっても、やること、やり方というものがあまり変えられないのがこの分野である。
だからであろうか。
割と、求人における刑事弁護を中心に取り扱う事務所の給与条件は良い。
他方で、刑事弁護はやはり大変である。(スケジュールも弁護過誤のおそれも)
まず、基本的にいきなり仕事が舞い込む。そしてそれに対して非常に迅速に、足を動かして対応しなければならなくなる。
どうしても接見をして方針を決めていかなければならない上、非常に短時間での対応が求められるため、常に緊張感のある状態が継続してしまう分野である。
また、毎回依頼人の人生がかかった案件にならざるを得ないので、その心理的プレッシャーも大きい。
さらに、どうしても移動が多くなってしまう。
こういうこともあって、初任の給与水準が高めに設定されているのかな、と思います。
けど、今後もなくなることはない分野であり、ある意味需要としては安定はしているのかなと思います。
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