せっかく弁護士になれたのだから、弁護士らしい仕事がしたい。
と思う人が多いであろう。
弁護士らしい仕事とはどういうものか?
現状では、こうだ。
依頼者、クライアントから丁寧に話を聞き取り、全て手作業でコツコツ時間をかけて書面を作り上げ、結果を勝ち取る。
おそらくこういうものが伝統的なものである。
しかしながら、弁護士が増えて、顧客獲得が難しくなっているだけでなく、価格も下がってきており、
従来のやり方ではなかなか採算が採れなくなってきているのが実情だ。
そこで、問いたい。
弁護士としての仕事はこれだけか?
すでにかなり増え始めているインハウスロイヤーなるものは、まさに新しい弁護士としての形であると思っている。
企業内に仕えて、ある程度固定の報酬で法務に携わっていく。
通常の弁護士のように、がっぽり稼ぐのは難しいかもしれないが、やはり企業に守られて、福利厚生もあって、ワークライフバランスもとれて、というのは魅力的であろう。
これは一例に過ぎないが、弁護士としての働き方は、冒頭で述べた職人的なものに限定して考える必要はないと思う。
すなわち、私の言いたいことは、
弁護士の資格を持つということは、その人のやれること、可能性を広げるということであって、従来型弁護士業にやるべきことが限定されるわけではないということだ。
おそらく、従来型のやり方とは別のやり方でやる場合、特に若手は、従来型の弁護士たちから疎い目で見られ、そんなのは失敗するだとか、あまりいいことは言われないであろう。
しかしそんなことは関係ない。
自分の思ったことを自由にやって、そいつらより稼いでやればいいのである。
職人やっていたいのであれば、職人としてどうぞ頑張ってくださいという感じである。
若手が年寄りたちを置いて、どんどんと突き進むのは代謝という意味でも非常に意義があるし社会的にも価値がある。
しかしそれを疎く思い、妨害するようなベテランがいるのであれば、それはまさに老害に他ならない。
これからの若手の人たちは、弁護士という肩書こだわらず、あくまで自分のやれることが増えた程度に思って、自由にやっていこう。
(合格者、合格率が上がっている現在においては、この肩書の価値は大したことないということを肝に銘じて。)
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