５大法律事務所パートナー流出

複数の５大法律事務において、パートナー層の流出が始まっていますね。

若手アソシエイト層を歯車のように使って、それで大量に稼いでいるはずなのに、
なぜ出ていくのでしょうか？

一般に、会社等が危機になった場合、良い人材から外に出ていきます（自分の力で生きていけるため。）。
他方で、年をとっているものの、自分の力で食っていけない人たちは、組織にしがみつきます。

これに対して、アソシエイトの場合、仕事ができてその事務所での自分の将来のビジョンが見えている人たちが残ります。
他方で、その過酷な労働についていけないアソシエイトはドロップアウトしていきます。


さて、本題ですが、法律事務所は、財務状況を外務には全く公表いたしません。
ですので、常にきれいなオフィスを構えて、「儲かっている安心の事務所ですよ！」
というアピールをする必要が出てきます。
このアピールを一旦してしまった場合、逆に、
事務所のオフィスのクオリティを下げた時に、「あれ、やばいのかな？」
と外部が察してしまいます。
つまり、オフィスのクオリティを下げるということは、「経営が危ないということを外部に表明する行為」なんですね。
それをすると、危機を感じたクライアント、優秀な弁護士は離れてしまいますので、最後までそれはしません。

実際、アメリカの巨大法律事務所が倒産するときは、最後までピカピカオフィスに事務所を入れていました。
参考までに、外部ブログを載せておきます。
そして倒産の前兆としては、優秀なパートナー層が次々に離脱していったということがあったようです。
経営状況を知っている一握りのパートナーだけ、とっとと客を抱えて逃げてしまうんですね。（笑）

外から見るだけでは何もわかりませんけどね。