サル系法律事務所？

最近、サル系法律事務所という言葉が、ちらほら使われておりますね。

正確な定義はございませんが、概ね、「債務整理、過払い金ばかりを事務員を使いまくって最後にちょろっと手を加えるだけのサルでもできる法律業務しかやらない」法律事務所として揶揄するののかと思われます。

この点について、既に弁護士になられて働いている方がこの用語を仰っているのであれば、
・妬み
・純粋に、簡単なことしかしていないとバカにしているのどちらかと思われます。

「妬み」に関しては、我々はこんなに汗水たらして難しいことしてタイムチャージで稼いでるのにそんな短時間でちょちょっとやって大量に稼ぐなんてずるい！！
そういう妬みがあろうかと思われます。
そう妬むのであれば、サルでもできるのであれば、あなたもやればいいじゃない？と思います。

サルでもできるとは言いますが、その仕組みづくりが大変なわけです。
すなわち、仕組みを作ってしまえば簡単になりますが、普通の法律家に経営センスはあまりないので、大半の弁護士は、そういう仕組みづくりができないのです。

儲かる仕組みを作る労力、これをを見逃した妬みです。

次に、「純粋にバカにしている」というパターンですが、
難しいことを一生懸命やる、という行為そのものに喜びを感じてプライドを持っている弁護士は多いと思います。
それで喜びを感じているのであれば、確かにこのようにバカにすることもごもっともかと思います。

ただ私個人としては、短時間により簡単なことをして儲かるのであれば、それは喜びである。というひねくれた発想の持ち主ですので、難しい案件をやって苦しむのであれば、このサル業務を喜んでやります(笑)。
（実際に私はやってませんが）

すなわち、仕事に「やりがい」なるものを求めるのであれば、このサル業務なるご批判派はもっともですが、
そうでなくて、稼ぎを求めて法律家になられたのであれば、むしろサル業務をやった方がハッピーかかもわかりません。

そんなわけで、私はバカにしている人間でもされている人間でもない中立的な立場にありますが、客観的に傍から見ると、
文句や批判をするならその仕組み作りから自分でやれば？そう思ってしまいます。

これから弁護士になられる方は、サル業務と揶揄される場合でも気にせず、この仕組みづくりをするか、仕組みを利用するか検討してみるべきかと思います。特に、「やりがいなんて別に求めてないよん」て人は。