「弁護士は、社会正義のために目の前の依頼者を全力で支えるだけだ!ビジネスとは何事だ!」
と、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、私個人としては、だったら、法テラスとか、NPOとかでもっと慈善的な、公益的サービスに従事すれば?と思ってしまします。今まで散々どっかり肩書で稼いできた弁護士(企業法務に限らず、街弁も含めて)が、何をいまさら笑
って感じてしまいます。
声を大にしてビジネスモデルとか言うと、今まで神聖な職としてあがめられていた良いイメージが崩れてしまうのがおそらく怖いのかと思います。
さて、場所は変わってアメリカでは、弁護士はむしろ嫌われるような職種として認識されております。
アメリカでは、当然ビジネスの一つとしての弁護士という考え方がかなり一般的になっていますしね。しかも、基本的にはトラブルがビジネスのきっかけですしね。
そして、日本の司法改革もアメリカを参考にしたもので、ここまで大幅に、一気に人員を増やしてきたわけであります。
弁護士が増えてもトラブルが増えるわけではありませんから、弁護士は昔のように、どかっと座って待っているだけでは客が来ない、食えない時代に突入したわけであります。
さらには、数字のことも厳密に考え、ビジネスとして採算がとれるのか、などを考えないと、自分が倒れてしまいます。(そういう現状だから、時代に取り残された弁護士の横領等による懲戒が多発しているのかもしれませんね。)
何を言いたいのかというと、弁護士という職も既に、ビジネスとして真剣に考えていかないと自分の身が危ない時代に突入しているということです。
まだまだ少なくとも1年に1000人以上増えていくわけでありますから、この流れは進んでいくと思います。
ですので、これからこの業界に足を踏み入れる人は、この点も念頭に自分の進路を考えるべきです。
しつこいようですが、今後参入する弁護士は、弁護士といえど、何も考えず、ただ目の前の案件をこなしていく日々では、いつか淘汰されて自分の生活すら危うくなるでしょう。
マーケティングや営業というものも、普通の企業同様考えていく必要があります。
要するに、この業界は普通の業界のような競争とは無縁だったのが、急にそれにさらされているんですよね。
以上のことから、私は、「ビジネスモデル」という言葉、ガンガンこのブログでも使っていきますので、その点は悪しからず。
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