2019年9月16日月曜日

過払いやB型肝炎を扱うメリット・デメリット

過払い案件やB型肝炎をかなり取り扱う事務所というのはまま存在する。

では、過払い案件、B型肝炎を取り扱うメリット・デメリットとは何だろうか?

・メリット
これは、間違いなく、儲かるということ。

ただしかし、普通の法律事務所が手を出して儲かるわけではない。
お客さんからそれなりの料金を頂くわけだから、それなりに手間がかかるし難しいこともある。
しかしながら、業務フローを意識して、効率化、分業化を図って事務員にもできるようにすれば、
事務員でもある程度の処理は可能になる性質を有している。
要するに、面倒くさいが画一的なのである。
そして、これらは正直一件一件の利益は大きくなく、儲けるためには大量に処理する必要がどうしてもある。
そこで、大量の事務員と弁護士を投入して大量にさばくことでかなり大きく儲けることができるわけだ。

(アディーレは、最低でも過払いで2000億円を回収しています(2017年1月時点)。単純にその20パーセントを報酬で得たとすると、少なく見て400億円は事務所の売り上げとなります。ただ、CM等で経費もかなり大きくかかってはいます。が、それにしてもかなり儲かっていることは間違いありません。今でも元気に営業しています。)

儲かるならなんでみんなやらないの?


そう思った方もいるかもしれませんが、上述した通り、普通の従来型法律事務所にはこのやり方はできず、新興系が効率よくさばいていく様を眺めているだけになってしまったんです。


次に、
・デメリット

デメリットなんてあるの?
と思っているかのしれませんが、上述の大量さばきのやり方を一度やると、雇用した大量の事務員の給料が毎月必ず発生してしまいます。
徐々にその案件、ブームが過ぎ去った時に、その雇用、給料をどう維持していくのか、ということを念頭に置いておかなければなりません。
つまり、経営手腕というものが要求されます。

また、最大のデメリットとしては、
「業界内のイメージが悪くなる」
ということかと思われます。
要するに、何となくカッコ悪いということです。


過払いやB型肝炎は、大量受任、大量処理をすることによって莫大な利益を生むビジネスモデルです。
したがって、自ずと扱う件数が多くなるので、
「そればっかりやっている事務所」というレッテルを張られやすくなってしまいます。

しかしながら、そればっかりをやっているのは事務員であって、弁護士は他にもっと難しいこと、時間をかけるべきことに時間を使っていて、うまくやっているのですよね。(笑)

ただ、そのように思われてしまうことは避けられません。

名誉とかメンツとかを重要視する人は、これらを取り扱っている事務所にはいくべきではありません。

他方で、そういう形式は不要で、実を取るという人は、そういう事務所が合っていると思います。


以上、過払いやB型肝炎を取り扱るメリット・デメリットを考察してみました。

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